変な咳から難病発覚 大工原忍さん救ったアロマとの出合い

公開日: 更新日:

「肺がんの末期かエイズかもしれません」

 当初はそんな疑いもありました。「非結核性抗酸菌症」とわかったのは、その後のことです。

 12年前の当時はほとんど知られていない病気で、発症率は10万人に1人といわれていました。医師ですら知らないことがありましたし、菌を特定できる検査も少ないとのことでした。

 簡単に言うと、誰もが吸っている空気中にある常在菌が肺に入り、肺の機能を徐々に低下させる病気です。症状は結核に似ていますが、決定的に違うのは原因菌が結核菌ではないので感染しないこと。今でこそ原因菌を特定できるようになりましたが、まだ特効薬はありません。

 病名がわかったのは31歳のときです。友人の医師に「変な咳をしているね」と言われたのがきっかけでした。自分ではどこにも異常は感じていませんでした。咳も軽い風邪程度でしたし、年に1回は健康診断を受けていたので、なんの不安もありませんでした。でも、友人から指摘されたことだったので、一応、病院を受診したんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」