半年で髪の3分の1を…角田真住さん語る多発性脱毛症の壮絶

公開日: 更新日:

■苦肉の策で頭にスカーフを巻くと

 米国では医療費が高いので、命に関わらない場合はほとんど医療機関を利用しません。そういう事情もあるでしょうが、私も素直に共感できて、「髪だけのために全身をこんなに痛めつけてしまうなら、薬はもうやめよう。このままでいいわ」と決意できたのです。

 薬をやめたら症状は進みました。最初の円形脱毛を見つけてから半年で、髪の3分の1がなくなりました。子供が髪を引っ張って驚いていたのはこの頃です。

 ウィッグを着けなければ外に出られなくなりました。医療用ウィッグは高価なので、ファッション用の1万~2万円のウィッグです。でもズレないように、飛ばないようにと思うとどうしてもきつく締めるから、痛くて夏は暑い。何より違和感があって似合わない……。気持ちは前向きなのですが、そのうっとうしさが悩みでした。

 で、ある日、苦肉の策で手持ちのスカーフを頭に巻いて友達との集まりに行ってみました。すると「それ可愛い!」と言われたんです。一気に気持ちが上がりました。ウィッグは常に“変に見られていないかな”という不安がありましたが、スカーフは堂々としたおしゃれ。ファッションのひとつとして楽しむことができるんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  2. 2

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 3

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  4. 4

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  5. 5

    中国企業が発表した「ナトリウムイオン電池」の威力…リチウムイオン電池に代わる新たな選択肢に

  1. 6

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 7

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?

  3. 8

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  4. 9

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  5. 10

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機