3割が眼精疲労でトラブルに メガネ選びで体はラクになる
●デスクワークなら乱視の矯正は不要
「乱視の影響が表れるのは遠くを見るときで、近くは表れにくい。デスクワーク中心で、近視と乱視を合併している人なら、乱視の矯正は弱めでいいのです。眼科医なら、検査で認められた乱視を完全に矯正するのではなく、半分程度に弱めたりします。その上で、近視の矯正も若干弱めると、ちょうどいい矯正視力になるのです。ところが、そんな工夫がなされず、検査結果通りに完全に矯正されると、さまざまな不調が生まれます」
たとえば、仕事用とゴルフ用なら、乱視の矯正をするのはゴルフ用のみでいいという。
●拡大鏡を使うときも近視用の調節は必要
「ルーペ(拡大鏡)を使っても、近視用のメガネの矯正が不適切だと、ボヤけた画像が大きく見えるだけ。メガネの調節は必要です」
●処方箋は眼科で
「メガネ店のスタッフも微妙な調節をしてくれるかもしれませんが、力量の差もあり、現実には難しいでしょう。メガネの不調がある方は、このような点を眼科医に伝えてメガネの処方箋を書いてもらうことです」
日本消費者協会の調査によると、7割は眼科医の処方箋を受けず、メガネ店の検査のみで購入している。一度、眼科で検査を受けるのが無難か。