著者のコラム一覧
横山啓太郎東京慈恵会医科大学教授

1985年東京慈恵会医科大学医学部卒。虎の門病院腎センター医員を経て現在、東京慈恵会医科大学教授。同大学晴海トリトンクリニック所長。

「改善策を話す」は限界 患者には“実験”に参加してもらう

公開日: 更新日:

 それでも生活習慣を変えられない患者には“実験”に参加してもらうことがいいという。

「日本高血圧学会は、塩分の1日の摂取量を6グラム未満としています。ずいぶん少ないなあ、と思われるかもしれませんが、世界保健機関(WHO)ではそれより少ない1日5グラム以下とする努力目標を掲げています。とくに生活習慣病患者やその予備群は、塩分の取り過ぎは病気を進行させ、体質改善の大きな妨げにもなるため厳格に守るよう指導します」

 しかし、塩分の少ない料理は刺激が少なく味気ない。医師から「塩分は控えめに。食卓に食塩を置かないで」と言われても患者は知らず知らずのうちに過剰な塩分の料理に慣れてしまっている。

「そんなときは看護師さんや管理栄養士さんに協力してもらい、患者さんの前に塩分摂取量を計算した(塩分チェッカー)3種類の味噌汁を並べます。しょっぱい味噌汁、普通の味噌汁、薄味の味噌汁です。これを飲み比べてもらうのです」

“実験”に参加した患者は、そのとき初めて自分が飲む味噌汁が普通の人とどれだけ違い、そこに含まれる塩分量がいかに多いかを知るという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」