虫刺され徹底対策 「虫よけスプレー」の正しい使い方とは
また、ディート12%は、小児の場合、顔への使用は禁止。成人が顔に使う時は、手のひらに取って、目や唇の周りをよけて塗る。
「オーガニックの虫よけスプレーもありますが、ディートやイカリジンに比べると、効果が落ちるかもしれません」
虫に刺されたら、どうするか? 症状が大したことがなければ市販の塗り薬でいいが、1日経ってもかゆみがひどい、腫れている、といった場合は、皮膚科を受診すべき。
「ステロイドの塗り薬を処方するので、市販薬より早くかゆみが治まる。5段階の効果の強さがあり、虫刺されのひどいかゆみには、最も強い効果のものか、その次のものを使います。局所に限られた期間塗るだけなので、ステロイドの副作用の心配はありません」
腫れている場合は、虫に刺された部分だけでなく、患部全体に塗る。
かくと、かゆみが増すばかりか、痕が残る。かゆくて我慢できない、寝ている間に無意識にかいてしまうという人は、抗ヒスタミン薬(内服薬)を医師に処方してもらおう。花粉症の治療薬でもあるこの薬は、かゆみを抑える作用がある。「かかないようにばんそうこうを貼る」という方法は、蒸れて菌が繁殖するリスクもあるので勧められない。
虫刺されシーズンを何とか乗り越えよう。