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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

75歳以上は20%消失 Y染色体は加齢とともに消えていく

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 ミツバチのオスの役割はただひとつ、未婚の女王蜂と交尾することに尽きます。そして役目が終われば、寿命が尽きるまでニートとして過ごします。

 ミツバチの世界で実際に働いているのはメスですが、われわれ男はよく働きバチにたとえられてきました。お揃いのスーツを着て朝から晩まで働く姿は、確かに働きバチに似ています。

 しかし、定年を迎えたことから、染色体レベルでも実生活でも、役割を終えたオスのミツバチに近づいていくのです。ですから、よほど気を付けていないと、いつの間にか活力を失って、ボーッと死を待つのみになってしまいます。そういう意味からも、男性をミツバチにたとえるのは、あながち間違っていないかも。

 それはともかく、人間の場合、Y染色体が喪失すると、健康上の問題が持ち上がってくることが、少しずつ分かってきました。何とY染色体の喪失率が高い人ほど、重大な病気にかかりやすくなるらしいのです。

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