世界的科学誌で報告「膵がん」はお腹のカビが原因だった?

公開日: 更新日:

 それは体の免疫力の7~8割を担っている腸の機能が低下してがん化しやすい環境になってしまうだけでなく、さまざまな病気の原因になるということでもあるのだ。

 例えば、真菌の一種であるカンジダ菌が増えると腸内細菌叢のバランスが乱れ、喘息などのアレルギーが発症することが明らかになっている。

「真菌は自ら出した酵素で腸壁を溶かして足場をつくる。そのため数が増えると腸は炎症を起こし、異物や有害物質が体内に入りやすくなり、アレルギーなどを発症しやすくなるのです」

 お腹のカビが作り出す物質には体に有害なものやその量が多いと弊害をもたらす物質がある。タンパク質の構造や機能を変えるアラビノース、腎臓結石のもとになるシュウ酸、免疫系に毒性を持つグリオトキシンなどだ。

 お腹にカビが多い人は、慢性的な低血糖になりやすいという話もある。人間から横取りする糖質が増えるからだ。すると、脳が甘いものを常に欲するようになり肥満糖尿病につながるという。

 お腹のカビが増える一番の理由は抗生物質の乱用だ。腸内の細菌の数が減る分、カビが増えるからだ。糖質過多と高脂肪食もその理由のひとつだ。近年の食の欧米化と膵がんの急増は何かしらの関連があるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動