よく効く薬は他とは違った特徴を標的として少量で作用する
もっと言えば、よく効く薬というのは「他との違いが明らかな特徴を標的としていて、その標的にできる限り少ない量で作用する物質」といえます。つまり、よく効く薬の開発は、まずこうした特徴を探し出し、少量で効く物質を探すといった実験室での探索研究から始まるわけです。
ここでいう特徴とは、たとえばウイルスなら自身では増殖できないため「宿主の細胞に入り込んで増殖する」という方法をとることや、ウイルス特有の遺伝子配列やタンパク質を持っていることが挙げられます。そうした特徴が、それぞれ薬の標的になるというわけです。