著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

物事を楽観的に考えた方が若々しく 米国で50歳以上に調査

公開日: 更新日:

 人の性格は遺伝的な素因だけでなく、生活環境などさまざまな要因によって形成されていきますが、楽観性の度合いは経験的に獲得されることも多いと考えられています。また、物事を明るい方向に考える楽観主義の人では、健康的な食事を摂取する傾向にあったり、うつ病心臓病のリスクが低いという研究報告があります。

 とはいえ、心身状態全般に与える楽観主義の影響は、どの程度のものなのでしょうか。楽観主義と加齢に伴う健康状態の関連性を検討した研究論文が、米国の疫学専門誌の2019年1月号に掲載されていました。

 この研究では米国に在住している50歳以上の5698人が対象となりました。参加者は楽観性の度合いを6項目で評価され、楽観性の最も高い集団から最も低い集団まで4つのグループに分けられています。そして、楽観性の最も低い集団を基準とし、その他グループにおける6~8年後の良好な健康状態の維持率が比較されました。

 なお、良好な健康状態とは、①慢性的な持病がないこと②認知機能障害がないこと③身体機能が良好であることの3つを満たすものと定義されています。また、結果に影響しうる年齢、性別、婚姻状況、教育水準などの因子で統計的に補正をして解析されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に