患者にとっても良い 在宅の緩和ケアでの主体は訪問看護師
在宅でも同様の看取り方をした。反応は良好だった。
「もともと在宅ホスピスはがん患者だけが対象でした。でも、自宅で最期を迎えたいという希望者が増えたので、新しい試みとして、非がん患者への緩和ケアの取り組みも始めることになりました」
この頃、国も本格的に地域包括ケアシステムを推進し始めた。
「看取りを地域に戻す“基盤”は出来上がったので、私はバトンを渡すことにしました」
十和田市におけるがん在宅死亡率は年間20%にまで増えていた。
(取材・文=稲川美穂子)