3日なら問題なし 「胃もたれ」続き病院に行くタイミングは?
食物は、胃の蠕動運動によって消化し、十二指腸、小腸に送られます。食事の後におなかが張ったり、胃がムカムカしたり、こうした「胃もたれ」の症状は、暴飲暴食や脂っこい食事をすることで胃に負担がかかり、消化が遅くなるために起こります。偏食やストレスによる自律神経の乱れも原因になるのです。規則正しい食事、腹八分、寝る3時間前には食事をしないようにするなど生活習慣を見直しましょう。症状は3日程度は続いてもそれほど気にすることはありません。
しかし、市販の胃薬を飲まないと調子が悪い日が1週間も続くようなら、かかりつけ医に診察してもらうことを考えたほうがいいでしょう。
考えられる症状は、まず「慢性胃炎」です。ピロリ菌の感染によって胃の粘膜に炎症が起きている場合もあるので、病院で適切に除菌する必要があります。胃潰瘍や胃がんのリスクにもなります。
次に「機能性ディスペプシア」です。これは胃もたれ、胃の痛みなど腹部の症状があるのに内視鏡で見ても所見がないのが特徴です。病態としては、内臓の知覚過敏が起きている状態。ほかにストレスによる胃の運動異常など複合的な原因になります。上腹部症状で診察に来た患者さんの40~50%は、機能性ディスペプシアと診断されています。