ホリエモンは接種済みのHPVワクチン 男性の効果と料金は?
俳優の斎藤洋介さんは昨年9月、咽頭がんで急逝されました。がんと診断されたのは、亡くなる2カ月前だったといいます。もし斎藤さんがHPVワクチンを接種していれば、このがんが死因になることはなかったかもしれません。
その点で興味深いのは、ホリエモンこと堀江貴文さんです。自分のがんを防ぎ、相手にも感染させない目的で、HPVワクチンを接種しています。立派です。
堀江さんが接種したのは、シルガード9(9価)でした。これは今年2月、女性の子宮がんでの適応が認められたもので、男性は未承認。自費で接種したことになります。
薬剤名の下のカッコ内の数字に注目してください。がんを発症させるHPVは複数あり、そのうち4つをカバーするのが4価で、9つを防ぐのが9価です。そこで気になるのは、4価と9価のどちらを接種すべきかという点でしょう。
4価は、HPV関連の発症を6割、9価は同9割を抑えるとされます。この発症抑制効果に着目すれば、男性未承認でも9価に軍配。私も接種するなら9価です。