稲妻のような残像が…叶かずゆきさん語る脳動脈瘤との闘い
■退院した日に自宅で倒れてしまい…
ちなみに、この病気になって一番怖かったのは、退院した日に家で倒れたことです。家に帰ってお風呂に入り、荷ほどきをしてテレビを見ていたらいつの間にか倒れていて、息ができなくて起きたんです。心臓がドキドキして汗が出て、震えて……。しかも1度だけじゃなかったので、2度目に倒れたときは妻が病院に電話してくれました。症状を説明すると、「過度のストレスからの解放が原因だろう」とのこと。手足のしびれや目が見えないといった症状でなければ心配いらないと聞いてホッとしました。でも、それ以後も時々倒れているので、近々かかりつけ医に全身を調べてもらおうと思っています。
まだ手術から3カ月弱。最新機器がうまく定着してくれるかどうかの観察中です。ついに、たばこも大大大好きなお酒もやめました。家族を大切に思えば思うほど、健康管理が大事だと実感しています。
(聞き手=松永詠美子)
▽かのう・かずゆき 1972年生まれ。韓国出身。2000年に「吉本新喜劇」の舞台に立ち、同舞台の全国ツアーにも参加。俳優として映画「THE WINDS OF GOD」やドラマ「家栽の人」(テレビ朝日系)などに多数出演している。NHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」では韓国語出演するなど、語学力を生かして幅広く活躍。13年には日韓友好や文化交流などに貢献したとして韓日文化大賞を受賞している。