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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

トランスジェンダーの生徒は「自覚する性」のトイレに入るのを許可すべき 米で判決

公開日: 更新日:

 トランスジェンダーにとって大きな勝利となる決定が、先月26日に最高裁で下され大きな話題となっています。

 バージニア州のギャビン・グリムさんは女性として生まれましたが、高校1年の時、自分が自覚する男性として名前を変え、ホルモン治療を始めました。ところがその後学校から「生まれ持った性のトイレに入るように」と言い渡されたため、2015年、地元の教育委員会を訴えました。

 連邦下級裁判所では「学校は生徒に対し自分が自覚する性のトイレに入るのを許可すべき」という判決が下され、最高裁に上告されたのですが、最高裁がそれを退けたために下級裁判所での決定が最終判断となりました。つまりギャビンさんが勝ったことになります。

 ギャビンさんを弁護するACLU(米自由人権協会)の弁護士は「自分が男と自覚するギャビンさんに女子トイレやユニセックストイレを強制することは、他の生徒と区別し目立たせるだけでなく、自分が自覚する性のトイレを使えない不適合者というトラウマを与える」と、トイレ使用の制限によりトランスジェンダーの生徒を差別するのは連邦法違反であると強調しました。

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