なぜいま心臓病の検査が必要なのか? 早期発見・治療の重要性
せっかく緊急事態宣言・まん延防止措置法等が解除されたのに病院で検診なんてまっぴら。そんな時間があれば久しく会っていなかった家族や仲間との時間を持ちたい。そんな中高年も多いだろう。しかし、この先、健康で楽しい時間を過ごしたければ心臓検診のために時間を割くことだ。心臓病の早期発見・治療の大切さをニューハート・ワタナベ国際病院総長に聞いた。
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「心臓病は早期発見・早期治療できれば、軽症なら手術なしで症状を抑えられますし、それより悪くても手術で治せます。たとえば、静かにしていると何ともありませんが、一定のレベル以上体を動かすと痛みなど自覚症状が出る『労作性狭心症』という病気があります。この病気は検査をしないとわかりづらく、そのままにしておくと徐々に心臓の血管が狭くなり、休んでいても痛みの出る安静時狭心症へと進行します。そして最終的に心筋梗塞になってしまうのです。狭心症の段階なら手術しなくても済んだのに、見逃したばかりに心筋梗塞の手術が必要になるケースが少なくありません」
中には手術はできても心臓の筋肉である心筋が死んでしまい、手術後に期待通りの働きがなく、亡くなるケースもあるというから恐ろしい。