「早漏」は治療可能! 射精までの時間を薬で3~5倍に延長する
早漏──。メンズヘルス治療の専門家である「プライベートケアクリニック東京」東京院の小堀善友院長によれば、早漏は「立派な疾患」であり、「治療が可能」。詳しく聞いた。
「早く射精してしまう早漏は、射精が遅い遅漏と対義語のように思われがちですが、違います。早漏は脳の疾患で、遅漏は“性活習慣病”です」
遅漏は不適切なマスターベーション(強く握りすぎる、床にこすりつけるなどの膣とは異なる刺激)が原因となっているケースが多い。この場合、不適切なマスターベーションを正すことが第一の治療となる。
一方、早漏は、脳内物質セロトニンの不足で起こる。セロトニンは抑制系の神経伝達物質で、脳内の「射精をする」という指令をコントロールするが、それが十分にできないために射精を我慢できず、期待より短い時間で射精してしまうのだ。
「生まれつき早漏の先天性と、加齢とともに早漏になる後天性があります。EDの人は早漏になりやすく、最近では睡眠の質の低下が危険因子になると報告した論文もあります。EDがあれば、ED治療が早漏解決につながる人もいますし、ED治療と早漏治療を並行して行う人もいます」