「アニサキスアレルギー」は完治困難…防ぐために実践すべき3つのこと
「ランチで外食は諦めています。食べるとしたら、具が入っていないパン。ディナーでは、オーナーシェフでソースなどもすべて手作りしており、シェフが原材料を把握している店か、魚介類を取り扱っておらず味噌汁が赤ダシではなく豚汁の豚カツ屋、ビーガン対応をしっかりしている南インド料理屋など。そばやうどんなどは、魚介類を使わず干しシイタケでダシを取ってつゆを作っています」
アニサキスアレルギーは、魚介類が身近な日本人にとってトップクラスにきつい食物アレルギー。成人になってからの食物アレルギーは、非常に治りにくいといわれている。ならずに済むならそれに越したことはないが、魚介類を食べる人なら誰でも発症する可能性がある。
「完全に発症リスクを抑え込むのは難しいものの、食物アレルギーは体調の悪さが引き金となって発症することが多い。私がぜひとも言いたいのは、体調が悪い時、疲れている時は刺し身や寿司など生魚は食べない。アニサキス症の人は、アニサキスアレルギーになっているとの指摘もあるので、アニサキス症のリスクを減らすことが重要です。少なくとも、乱暴なさばき方や調理をしているところでは、生魚を食べない方がいいでしょう」
アニサキスアレルギーは認知度がまだまだ低い。一般社団法人アニサキスアレルギー協会では、専門家と患者がタッグを組んで、役立つ情報を今後どんどん発信していく予定だという。