酒を飲む人、少し飲む人、飲まない人…認知症になりにくいのは?
アルコールを日常的に摂取する生活は、食生活の乱れにつながり、肥満、あらゆる生活習慣病のリスクを高めます。偏った食生活は、ビタミン、ミネラルの不足を招きます。その結果、副次的に脳へ影響を与えるのです。
■物忘れが気になり始めたらまずは酒量を減らす
アルコールは睡眠の質も悪化させます。寝つきこそいいものの、アルコールの入眠作用は数時間で切れ、そのあとは、アルコールの代謝物質アセトアルデヒドの覚醒作用で深い眠りが減り、浅い眠りが増えます。
また、アルコールは利尿作用があるので、夜間に尿量の多い状態「夜間多尿」を招きます。睡眠の質の低下は、認知症を起こしやすくすることは研究で明らかになっています。
アメリカで行われた大規模研究で、酒を飲む60歳と飲まない60歳の脳の萎縮度合いを調べました。つまりは、認知症のリスクの程度を比較したのです。
すると、萎縮が少ないのは次の順番でした。
1位…酒を飲まない人