認知症の非薬物的療法にはどのような効果があるのか?

公開日: 更新日:

運動療法」は、運動機能を維持するために最も必要なアプローチです。有酸素運動のウオーキングやストレッチ以外に「ながら作業」がおすすめです。たとえば、足踏みしながらクイズに答えたり、椅子に座る↓腰を上げるを繰り返しながらしりとりゲームをします。筋力の低下を予防しながら、脳の血流も促すのです。とくに軽度の認知症患者さんの症状抑制や発症前の予防にも効果が期待されています。オーディオブックを聞き流しながら家事やウオーキングをするのもいいでしょう。

 非薬物的療法は、完全に進行が進んでしまうと効果が期待できないため、診断前や初期・中期の段階で、主に予防医療として採用されています。

▽望月瑠璃子(もちづき・るりこ)兵庫医科大学卒業。大阪警察病院、大阪大学医学部付属病院、住友病院勤務、医学研究所北野病院などを経て、現在はルリクリニック院長を務める。日本内科学会専門医、抗加齢医学専門医ほか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」