TBSアナから美術家に転身! 伊東楓さんの個展に突撃「絵は売りたくないというのが本音(笑)」
キー局の元女子アナが画家に転身し、京王百貨店(東京・新宿)で個展「いつか訪れる 最後の日まで」を開催中だ。
話題の主はTBSに2016年から21年まで在籍し、「中居くん決めて!」などの番組を担当した伊東楓さん(30)。退職した年の秋に画家として単身でドイツへ。頼る相手も仕事の人脈もない状況で、現地のユニクロ法人に積極的に営業を行い、自身の絵とのコラボ商品製作を実現した。今もドイツに活動拠点を置き、日本で今年2度目となる今回の個展のために一時帰国している。
開催前に実施された関係者向けのプレオープンを訪ねると、黒髪ロングでお茶の間を和ませていた当時とは一変、きらびやかな金髪をなびかせる伊東さんの姿が。会場にはメディアはもちろん、TBS時代の同僚と思われる女子アナたちが途切れることなく来場し、和気あいあいとした雰囲気だった。
展示された作品は数点の新作を含む全29点。動物と植物が融合した独特の画風に目が引きつけられる。その中には「非売品」も複数見受けられた。伊東さんが言う。
「個展のたびにメチャクチャ複雑な気持ちになるんです。絵は売りたくない、手放したくないというのが本音です(笑)。ずっと自分のために描いてきて、しんどい時も絵に支えられました。すべての絵に我が子同然の思い入れがあるんです。『非売品』は、私の精神を整える上で、まだそばにいてほしいもの。値段を付けている作品も、いざ手放す時のことを思うと……。私よりも絵を大切にしてくれる人の手に渡ってくれることを願っています」
絵は売ってナンボと考えていただけに、予想外の回答に驚いた。しかし、それを上回った仰天は、初対面でありながら、時折砕けた表現を交えながら気さくに接してくれる伊東さんのフレンドリーさだった。