「多汗」で手術を受けようと思ったら…絶対にやるべき「2つのこと」
遮断術は発汗抑制効果が交感神経節切除術より効果が落ちる上、代償性発汗(後述)が継続しやすい。
山本院長が患者から見せてもらった、他院での手術同意書には「“節”切除術」ではなく、「“幹”切除術」と書かれていた。
「患者さんは医師の『節切除術』という言葉を信じサインしてしまった。かなり悪質です。『異なる手術をされた』と患者さん側が裁判を起こす例も出ています」
さらに山本医師が指摘するのは、診療報酬の不正請求の可能性だ。
「交感神経節切除術は保険適用ですが、遮断術は自費診療です。たいていの患者さんは保険適用の治療を希望する。だから医師は交感神経節切除術を最初に提案する。でも、行う治療は遮断術で、しかし患者さんに自費診療の金額を請求できないわけですから、実際は行っていない交感神経節切除術として診療報酬の請求をする……。もしこれが行われていたとしたら、大問題です」
多汗症の治療を受ける際、最低限チェックすべきこととして、山本院長は次の2つを挙げる。