【呼吸器検査】3つの測定項目…喘息や気管支炎は「努力肺活量」が低く出る
呼吸器検査は「スパイロメーター」と呼ばれる装置を使って行います。鼻をクリップで留め、プラスチックのマウスピースをくわえて、検査技師の「吸って!」「吐いて!」という掛け声にしたがって、息を吸ったり吐いたりを繰り返す、という検査です。
測定項目は「肺活量」「努力肺活量」「1秒量」の3つです。肺活量は空気をいっぱいに吸ってから、すべて吐き出したときの量。男性3500㏄、女性2500㏄が一応の目安です。また身長と年齢から「予測肺活量」を計算し、実際の肺活量が予測肺活量の何%かを計算します。これを「%肺活量」といいます。
努力肺活量は、空気を全力(最大限の努力)で吐き出したときの量。ただの肺活量とほとんど同じですが、喘息や気管支炎があると、努力肺活量のほうが少なくなる傾向があります。
1秒量は、最初の1秒間で吐き出された量のことで、これと肺活量を組み合わせて「1秒率」を計算して使います。最初の1秒で、肺活量の何%を吐き出したか、という数字です。
重要なのは%肺活量と1秒率の2つです。基準値(正常値)は次のようになっています。