台風シーズンの雨漏りカビが喘息・鼻炎・副鼻腔炎を悪化させる
昨年、台風が最も多かったのが10月。この時期に起こりやすいのが雨漏りだ。それによって発生したカビは、放置すると体に悪影響を与える。
外装リフォーム専門会社「ヤネカベ」の関口亮さんによれば、雨漏りの相談は通年あるが、特に増えるのが、台風シーズンだという。
「多い時は一日中電話が鳴りっぱなしで、相談数が60~70件という日もあります」(関口さん)
関口さんは雨漏り診断士(民間資格)を有し、これまで2000件以上の雨漏りを診断。台風時に雨漏りの相談が増えるのは、雨水が外壁から漏れていても、防水シートのおかげで普段は雨漏りという目に見える形で現れにくいから。しかし台風による大雨で“許容量”を超えると、雨漏りが起こってしまう。
「雨漏りの量が少ないから平気だろうと考えていたら大間違いです。雨漏りがある場合、雨水がすでに家の内部を伝わっている。この状態が長く続くと、家の柱や梁が腐るばかりか、カビの繁殖につながりかねないのです」(関口さん)
カビで懸念されるのが、体への悪影響だ。複数の企業の産業医を務める「リバランス」代表の池井佑丞医師が言う。