著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【胸部レントゲン写真】肺がん検診での発見率は0.05%程度

公開日: 更新日:

 健診の「胸部レントゲン写真」は、もともと結核の早期発見を目指して、戦後に始まったものです。しかし、1960年代には、患者が急速に減少してきたこともあり、現在は、主に肺がんの早期発見を目的として行われています。

 ただ、結核や肺がんのリスクがきわめて低い小中学生の健診では、2005年から「省略可」となり、現在は事実上廃止されています。また高校と大学は、結核の感染者が比較的多いという理由で、新入生のみ撮影することになっています。

 職場健診に関しては10年から、一定の条件のもと、省略が可能になっています。ただし、厚生労働省が提示する条件には「医師が必要でないと認めるとき」と書かれています。実際に省略している会社は、かなり少ないはずです。さらに、20歳、25歳、30歳、35歳の「節目健診」と、雇用時の健診では必ず撮るようになっています。

 40歳以上になると、特定健診の対象者になります。内容はそれまでの職場健診とほとんど変わりませんが、胸部レントゲンは全員が必須となります。早い話、就職したら、毎年1回はレントゲンを受けなければならないということです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動