立ち上がる時、両ひざ下がビリビリ、チクチク、ジンジンして…
この方の場合、体の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンが何らかの理由で不足する甲状腺機能低下症も患われており、体力の低下が見られるようでした。
精密な診断をしたところ、脊髄の後方にある黄色靱帯という線維状の組織が肥厚して硬くなっており、脊髄神経を圧迫していました。総合的に、脊柱管狭窄症と椎間板変性症という診断結果に。患部である4カ所の椎間板に特殊なジェルを注入するセルゲル法を施行し、その日のうちに帰宅となりました。
「痛くなる時は薬を飲んでいますが、治療を受けて満足しています。この間も、私の歩いている姿が良くなったって息子に言われたんです」
1週間後、改善の兆候がうかがえる報告をいただきました。1カ月後では、入浴後や布団の上げ下ろしをした時などにまだしびれが出るとのこと。
リハビリを始め3カ月目になると、以前よりもすたすたと歩けるようになり、症状の改善をご自身も実感されている様子。ただ、家事などをしたり、車に乗ったりするとしびれが出るようで、今度は痛みより、しびれの症状が目立つようになったといいます。