人間は損失が頭をよぎるとリスクを取る意思決定をしてしまう
被験者たちの回答は、先のカーネマンらの実験同様、「失われる」と表現すると選択が逆になったそうです。
その一方で、「日本語で提示したグループ」に関しては、そうはならなかったといいます。この結果を受け、ケイサーらは外国語を使うことで感情的な反応が弱まり、より客観的で理性的な判断ができるとしています。
人間は損失が頭をよぎると、リスクを取ってまでイチかバチかに賭ける傾向にある──。であれば、損失がよぎったときは、理性的に判断することが合理的な決断へとつながる。あえて英語に置き換えて考えてみるなど、ワンクッションをつくって意思決定をしてみるといいでしょう。
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