義足生活で注意すべきポイントは?体重管理は欠かせない

公開日: 更新日:

 糖尿病性足病変による足の壊疽で下腿切断をした40代の男性は、切断直後は熱心にリハビリに取り組み、義足をはいて職場復帰もされていました。ところが1年過ぎたあたりから徐々に体重コントロールが悪くなり、70キロだった体重は100キロを超えてしまいました。義足の体重制限をオーバーしたことから、義足の装着が難しいと判断され、車いすでの生活に切り替えました。

 義足は、一度作製したら終わりではなく、体重管理や定期的なメンテナンスが必須です。義足本体の耐用年数は平均3~5年で、故障すると取り換えなければなりません。水や砂ぼこりは故障の原因になりやすいので、入浴する際は取り外し、汚れがあれば定期的に拭いて清潔にしておくとよいでしょう。

▽寺門厚彦(てらかど・あつひこ) 1995年聖マリアンナ医科大学卒業。2005年順天堂大学リハビリテーション医学助教を務め、06年公益財団法人鉄道弘済会義肢装具サポートセンター付属診療所嘱託医。19年順天堂大学足の疾患センター装具外来を担当。

【連載】日本版「足病医」が足のトラブル解決

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    スタンフォード大・麟太郎のメジャースカウト評価は課題山積…ド軍指揮官からも耳の痛いアドバイス

  2. 2

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  3. 3

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  4. 4

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  5. 5

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  3. 8

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か