脳がいかにいい加減かを証明する「インビジブル・ゴリラ」って何だ?
1953年に、イギリスの認知心理学者エドワード・コリン・チェリーによって提唱された「カクテルパーティー効果」も「選択的注意」の一例です。「カクテルパーティー効果」は、騒がしい環境の中でも、自分にとって重要な情報や興味のある話を選択的に聞き取ることができる人間の認知能力を指します。
空港や駅などのターミナルで、自分が乗る便に対する情報は過敏とも言えるほど注意を向けてしまうのに、そのほかの便に関してはまるで理解していないなどは最たる例です。
裏を返せば、ゲームなどに夢中になっていると情報をスルーしてしまうのも、「選択的注意」による影響です。
都合よく解釈するのも、肝心なものを見逃してしまうのも、脳のいい加減さによるものと言えるのです。
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