著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

読書をすると成績が上がるが、読書時間は長くない方がいい

公開日: 更新日:

「読書の秋」といわれますが、読書をすると成績が上がるという静岡大学の調査データがあります。

 この調査は文部科学省の委託を受けて、小学生約114万人、中学生約107万人を対象に行われました。児童・生徒の読書活動やテレビ活動、ゲーム活動、学習活動に加え、学校の読書環境や指導方法も調査し、国語・算数などの教科の学力とどのような関係や影響があるかを明らかにしています。

 まず、「読書好きか?」という質問に対する回答と、テストの正答数を比較すると、どの科目でも平均正答数は、「肯定」「やや肯定」「やや否定」「否定」の順に奇麗に多くなり、読書が好きな人ほど正答数が多いことが分かりました。

 ただし、「どれだけ本を読むか?」という評価軸になると、少し話が複雑になります。平日の読書時間について質問した回答の選択肢は、①2時間以上②1時間以上2時間未満③30分以上1時間未満④10分以上30分未満⑤10分未満⑥なし--の6つに分け、正答数と比較。その結果、必ずしも①や②のように読書時間が長い人の成績が良いとは限らず、適度に読書をする③や④に成績優秀な人がいる山なりのグラフ結果になりました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」