関節可動域が認知機能を維持するために重要なのはなぜか
50歳まではこれらがほぼ正常域に保たれています。しかし、50歳以降は徐々に正常可動域が低下していき、動きがぎこちなくなり、「柔軟性がなくなった」と言われるようになります。
リハビリ医療では上記の関節以外にも、さらに詳細に評価するのが当たり前になっています。しかし、スポーツジムや一般のみなさんでは、その正確な評価が難しい現実があります。このため、セラピストやインストラクターに個別に評価してもらう必要があります。
低下した可動域を回復させるには、適切なメニューが必要です。さらに、セラピストやインストラクターにおだててもらいながらトレーニングを実践すれば、骨変形がなければ90歳でも正常可動域にまで改善しますから、トレーニングが楽しくなります。
ただし、あまりたくさんの全身の関節可動域を評価するのは大変で、時間もかかります。そこで、今回は日常生活に直結する5つの関節可動域の正常値を紹介します。
①肩関節:屈曲(上腕を上に挙げた状態)180度、伸展(上腕を後ろに挙げた状態)50度、②股関節:屈曲(曲げた状態)125度、伸展(伸ばした状態)15度、③膝関節:屈曲130度、伸展0度、④足関節:底屈(足首の関節を足裏の方向に曲げた状態)45度、背屈(足首の関節を甲の方向に反らした状態)20度、⑤脊椎:屈曲45度、伸展30度です。参考にしてみてください。ご夫婦で測りあうのも楽しいと思います。