(3)糖質だらけのおせち料理や飲み物にどう向き合うか?
50~64歳女性(1食当たりの糖質量75~92g)は、栗きんとん、伊達巻(2切れ)、黒豆(20g)、切り餅1個で75g強となる。お酒やソフトドリンクも飲むという場合は昆布巻きや田作りを控えるというやり方もある。
「これはあくまでも目安で、健康な人は神経質になる必要はありません。多めに糖質を摂っても代謝され血糖値は戻ります。注意したいのは一度血糖コントロールを乱すと元に戻りにくい糖尿病やその予備軍の人です。こういう人は食べる時間も注意しましょう。特に夜間に多くの糖質を摂ると、血糖値が高い状態が続きやすく、結果的に脂肪の蓄積や睡眠の質の低下につながります。気をつけましょう」
体は昼間に活動し、夜間に休息するよう設計されている。この体内リズムを支える「体内時計」は、食事のタイミングにも影響を受ける。
「夜間に糖質を多く摂ると、血糖値が急上昇し、インスリンの分泌が活発になります。その結果、脂肪が蓄積しやすくなります。また、夜に糖質を摂りすぎると、睡眠の質が低下することも分かっています。睡眠中は代謝が低下するため、血糖値がなかなか下がらず、結果として体の回復機能にも悪影響を及ぼす可能性があります」