一人で暮らす老いた親の「ヒートショック」を防ぐ対策法は?

公開日: 更新日:

 とりわけ高齢者の多くは血圧を下げる「降圧剤」を常用していて、夕食後に服用してから入浴すれば血圧はさらに降下しやすい。気付かないうちに風呂場で意識を失うと、転倒して溺死する危険があります。

 ほかにも油断できないのが「トイレ」です。脱衣所と同じく寒くなりやすいのに加え、排便時にいきむと、血圧は一気に上昇します。ところが排便後は副交感神経が優位になって血圧が低下するため、短時間で血圧が変動して立ちくらみが生じて、ヒートショックを起こしやすいのです。

 家族と同居されている方に比べて独居されている方の場合、倒れても発見が遅れて命を落とすリスクが高い。離れて暮らす親のヒートショックを防ぐためにも、帰省時に親と一緒に対策を講じる必要があります。

 最も有効なのが、暖房器具の設置です。リビングや居室に比べて、脱衣所やトイレには暖房がないケースが多い印象を受けます。人感センサーが搭載された「セラミックファンヒーター」であれば、自動運転で操作の必要がなく、消し忘れによる火事の心配もありません。非常にコンパクトな製品も販売されており、置き場所にも困らないでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

編集部オススメ

  1. 1

    作家・紗倉まなさん 実の祖母をモデルにした意欲作『うつせみ』に込めた思い

  2. 2

    SNSを駆けめぐる吉沢亮の“酒グセ”動画…高級マンション隣室侵入、トイレ無断拝借でビールCM契約解除→違約金も

  3. 3

    “お花畑”の何が悪い! 渡辺えり×ラサール石井【同世代 辛口対談】私たちの「戦争と平和」

  4. 4

    横浜流星「プライベートでも全てが芝居に生きると思って生活」NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』主人公に抜擢

  5. 5

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  6. 6

    “多様性”ツギハギだらけNHK紅白歌合戦の限界と今後…盛り上がったのは特別枠のみ、2部視聴率はワースト2位

  7. 7

    パワハラ疑惑で自身もピンチの橋本環奈がNHK紅白歌合戦を救った!「アンチ」も「重圧」もガハハと笑い飛ばす

  8. 8

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

  9. 9

    旧ジャニーズファン大荒れ!中丸雄一復帰の火消しかその逆か?同日にぶつけたWEST.桐山照史と狩野舞子の“挑発”結婚報告

  10. 10

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビは中居正広で“緊急事態”に…清野菜名“月9”初主演作はNHKのノンフィクション番組が「渡りに船」になりそう

  2. 2

    「暮らしやすい都道府県」東京都は2位…じゃあ1位は? 前回調査の首位は陥落していた

  3. 3

    生田斗真の退所と独立にチラつく「ナベプロ」の影…妻・清野菜名の事務所とも深い関係

  4. 4

    2025年は「日経平均3000円」と予測…森永卓郎氏に日本経済と株価の行方を聞いた

  5. 5

    吉沢亮「泥酔不法侵入」で辿る"全裸騒動"草彅剛と同じイバラ道…「CMスポンサーが敬遠」の厳しい現実

  1. 6

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  2. 7

    「ホープ軒」は千駄ヶ谷で開店50年…牛久保英昭社長に聞く「私の根底にあるのは『お客さんはタクシー運転手』」

  3. 8

    中居騒動で“上納システム”に言及した「ガーシー砲」に再び注目が…薬物逮捕の局員は中居と懇意だったとの動画証言も

  4. 9

    木村拓哉「グランメゾン・パリ」絶好調も佐藤健「はたらく細胞」に惜敗のトホホ

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」