アメリカの親が学校での「携帯電話禁止」に反対する深刻な理由
アメリカでは学校での携帯電話の使用を禁止する動きが高まっています。目的は「授業中の注意散漫を減らす」「生徒の社会性を高める。しかし、この動きに反対する親たちもおり、その理由に「理解できる」と論議を呼んでいます。
50州のうち学校での携帯電話を禁止または制限しているのは8州。他の10州でも携帯電話の使用を抑制するための政策勧告を出し、試験的なプログラムを始めています。この動きは地域や政治的な考え方に関係なく、多くの支持を得ていることもわかっています。ピュー・リサーチ・センターの調べによれば、アメリカ人の68%が授業中の携帯電話禁止を支持し、約36%が終日禁止に賛成しています。
しかし反対派の意見も見逃せないものがあります。特に幼稚園児から高校生までの生徒を持つ親たちは、親は必要なときに子供と連絡を取れるようにすべきだと主張しています。その背景には、アメリカの学校で頻繁に起きている銃乱射事件があります。こうした緊急事態に直面した場合、子供が安全を確保するのと、親が子供とのつながりを保つために、携帯を持つことは不可欠と考えているからです。