韓国で史上最大規模地震 歴史が語る日本への飛び火リスク
13日夜、関東地方全域で震度3の地震が発生した。今、専門家たちが注目しているのが「日本と韓国の地震の関連性」だ。12日夜、韓国南部でM5.1とM5.9の地震が立て続けに発生し、韓国気象庁は「観測史上最も強い揺れ」と発表した。韓国では7月5日にもM4.9の地震があった。めったに地震が起きない“安全域”でM5級が頻発しているのは地震が活発化しているからだが、恐ろしいのは日本にも飛び火する可能性があることだ。
東大名誉教授の保立道久氏(日本中世史)が言う。
「日本と韓国はユーラシアプレートの東端にいるという環境を共有しています。歴史を振り返ると、互いに地震を誘発し合っていたことが分かります。例えば、869年に発生した東日本大震災と同規模の貞観地震。朝鮮半島に現存する最古の歴史書『三国史記』によると、1年後の870年から、韓国で地震が頻発したことが分かります。また、1454年に東北地方を襲った奥州津波のほぼ1カ月後、朝鮮半島南部で大地震が起きて多数の圧死者が出たと『朝鮮王朝実録』には記されています」
日本と韓国の地殻の動きがしばしば連動するのは、地震学者の間でも常識らしい。70年前の終戦前後にも明らかな連動があったという。