長崎の伝統工芸“三川内焼”と“波佐見焼”の陶器を見比べる旅

公開日: 更新日:

繊細な染め付けの三川内焼

呉須は焼き上げると青色に発色する(写真右・平戸松山) みるみるうちに“菊”になる(平戸洸祥団右ヱ門窯)(C)日刊ゲンダイ

 三川内焼は、光を通すほど薄く削る「卵殻手」、格子柄や花弁が鮮やかな「透かし彫り」「菊花飾り細工」「置き上げ」などの細工技術、そして美しく繊細な染め付けが特徴的だ。17世紀初頭に平戸藩の中野で始まり、そのあと、三川内に移された。

「三川内焼の染め付けは、白磁に細い筆先で線を…

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