連載10681回 モノが捨てられない <4>
(昨日のつづき)
私の年来の知人である学者先生が亡くなられた。
若い頃から、せっせと小遣いを貯めては、内外の資料や専門書を購入した碩学である。その結果、家が傾くほどの蔵書量になってしまっていたらしい。
彼が亡くなった後、その蔵書を引きつぐ者がいなかった。大学や図書館な…
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