連夜の緊急地震速報…迫り来る“コロナ震災”での避難リスク

公開日: 更新日:

 コロナ禍で外出自粛のGWのさなか、連夜のアラート音に「ギョッ」とした人も多いだろう。4日夜の千葉県北東部を震源とする最大震度4(M5・5)の地震に続き、6日未明には、千葉県北西部を震源とする最大震度4(M5・0)の地震が発生。ともに、関東地方で緊急地震速報が鳴り響いた。

 関東では今年4回目の緊急地震速報となったが、全国的にもハイペースだ。昨年は8回だったが、今年はすでに7回も発表されている(別表)。立命館大教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)が言う。

「東日本沖の太平洋プレートの活動が極めて活発で、各地で地震が頻発しているのです。日本での報道は小さな扱いでしたが、3月25日には千島列島沖でM7・5の大きな地震が発生しました。日本列島は今、いつ、どこで巨大地震が発生してもおかしくありません」

阪神大震災ではインフルエンザが流行

 心配なのは、コロナ感染に終息のメドが立たない中、巨大災害が起きることだ。ここ数年は地震はもちろん、数十年に一度の豪雨災害が繰り返され、そのつど、被災者は避難所暮らしを強いられる。避難所は究極の3密状態。今、災害が起きたら、クラスター化は避けられない。実際、1995年1月に起きた阪神大震災では、避難所でインフルエンザが流行し、肺炎の死者が多数出た。今こそ、この教訓を生かす必要がある。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」