著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

医学部志願者数が急増で気になる学費と偏差値の「相関関係」…お得な大学は?

公開日: 更新日:

「コロナ禍を経て様相がだいぶ変わってきた」と話すのは医学部専門予備校の講師。

 先行きの見えない時代だけに、安定職種で社会的ステータスも高い医師を目指す受験生が急増。23年度の国公立大医学部(一般入試)の志願者数は5.2%増の2万3509人だった。

就職に有利ということで文系から理転する受験生が増えている。そして勉強してみると、意外に理系でもいけることがわかり、せっかくだから医学部を狙ってみようかという生徒が少なくない」と話すのは医学部受験に定評のある都内進学校の進路担当だ。

 かつて理転が増えた時代があった。太平洋戦争中である。徴兵猶予されていた文系学生の学徒動員が始まり、それを免れるために理転が続出した。特に人気があったのが医学部だった。不安が募る社会情勢という意味では、現在と共通点が多い。

■最も高い川崎医科大学は4736万円

 医学部を目指すと決めたあとに問題になるのは志望校選びだ。多くの場合、国公立大が第1選択肢になる。学費が私立に比べ、圧倒的に安いからだ。国立の6年間の総額は約350万円。一方、私立で一番安い国際医療福祉大でも1850万円だ。私大医学部31校中21校が3000万円を超え、最も高い川崎医科大は4736万円に跳ね上がる。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情