西大井「ピース湯」トゥルトゥル水風呂クセに4セット。なんともディープで…

公開日: 更新日:

サウナは意外にワイルド

 5年前にリニューアルされた耐熱レンガと白木造りのサ室は薄暗く、L字2段ベンチで、定員はゆったり6人ほど。マットが奇麗に敷かれ、先客3人の中、遠赤外線ガスヒーターの真正面、上段に空席を見つけてどっこいしょ。

 設定温度は90度強。12分計はなく、5分計の砂時計が2つ。曲名を知らない平成演歌などを聴きながら、正面からじわ~っと感じる輻射熱が心地よく、静かに目を閉じて汗を流した。

 余裕モードは長くは続かなかった。ヒーター正面はさすがに熱く、2分もしないうちに汗がポタポタと。5分はなんとかこらえたが、6分ほどでギブ。マイルドは序盤のみで、意外にワイルドだった。ヒーター正面が空いていたのは、そういうことか。

 かけ水で汗を流し、広めの湯船の水風呂にザブン。チラーの20度はもちろん軟水。これが、お肌トゥルトゥルで気持ちイイ。誰もつかっていなくて、思いっきり体を伸ばして大の字に。マジでタマランチ会長!

 2セット目。ヒーター正面にいた若いサウナーはすぐに退室したので、再びトライ。ピシッピシッとヒーターがきしむ金属音とともに知らない歌を2曲聴き、ふらっふらで水風呂へザブン。出ると全身にあまみがうっすらと浮いていた。

 トゥルトゥル水風呂にハマって4セットこなすも、知っている曲はゼロ。なんともディープなサ活だった。

 岩風呂エリアの椅子でふわふわにととのい、着衣後、フロントで缶ビール300円を購入。和やかな休憩ルームでグビッとあおると、「お酒、お好きなのねぇ~」と見知らぬオバちゃんに感心されてしまい、ハハハ。

 サウナ5回で6回目が無料に。心身ほっこり、お肌トゥルトゥル。オススメ銭湯だったぞ。 

(イラスト・文=太田由紀)

■「ピース湯」
(住)東京都品川区西大井6-15-16
(℡)03.3772.5281
(営)15時半~深夜0時
定休日・月曜(祝日は営業)・毎月第1、第3火曜

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 2

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  5. 5

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  1. 6

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  2. 7

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  5. 10

    吉田皇嗣職大夫 “灘高卒の超秀才”も悠仁さまの受験アドバイザーになりきれず…最近の推薦入試に疎かった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」