Xmasにランドセルを寄贈 “タイガーマスク(伊達直人)”は今…名刺には「社会活動家」と
河村さん、まずはこう言った。前橋市に転勤でやってきて18年目。今や“前橋市の名士”だ。
「最近は施設や里親家庭から巣立つ子の支援、そして今はひとり親の支援に重点を置いています。児童養護施設にいる子は、保護者から虐待やネグレクトを受けたと連絡を受けた児童相談所を経て、措置される(送られる)ことが多い。保護者が我が子を虐待やネグレクトしてしまうのは、経済的な余裕がないことが原因だったりします。ひとり親世帯は収入が低い母子家庭が多く、イライラして子どもに当たったりすることもしばしば。それで、児童養護施設に措置される子を減らすには、こういったひとり親世帯の支援をしなければ、と気づいたんです」
河村さんの働きかけで、前橋市ではこの11月から「こどもフードパントリー」というサービスがスタート。企業や団体から不要になった食料品や日用品を集め、困窮世帯に届ける制度だ。行政をも動かしてきたとは、河村さん、ガンバっている。
「2016年に後楽園ホールでボクの素性を明かしたのですが、それはボクひとりでできることには限りがある、行政と協力しないと運動が広がらない、と考えたからでした。行政を動かすには、ボク自身が身元を明かして本気を見せないといけない、と思ったのです。素性を明かした翌日に、前橋市長の秘書から電話があったので、公表して正解でしたね」