「自由が丘デパート」で食堂とスナックに…おじさんたちの楽園に入ってみると
第23回 自由が丘(目黒区)③
今どきこんな言い方をしたら怒られるかもしれないが、自由が丘を女・子供の街と思っているおじさんたちは少なくないだろう。街を歩いていても、女子の数は老若問わず圧倒的に多い。
しかし、ここで声を大にして言いたい。自由が丘にはおじさんたちの楽園があるのだ、と。それは自由が丘デパート。以前ちらっと触れたが、今回、意を決して探索してみることに。まずは腹ごしらえということで創業約65年「味の一番」へ。訪れたのは平日の午後1時半ごろ。4~6人掛けのテーブルが6個ほどのホールに広めの座敷。昔風のゆったりした造り。6人掛けには焼酎の一升瓶を立て、とんかつをつまみに盛り上がっているおじさんのグループと、若い女子2人相手にレモンサワーのおじさんの2組。座敷では若い4人の男女が盛り上がっていた。底知れぬ店だ。
アタシは4人掛けテーブルに陣取りすき焼きランチ(1900円=写真左)とサッポロ黒生中瓶(480円)を。すき焼きを最初だけつくってくれたのは3代目のキレイな若女将。聞けば、お客の大半は地元の人たちだそう。とくに高齢者が数人で軽くつまんで飲んでいくらしい。昼は近くの店の若い店員やサラリーマンがとんかつを食べにやってくる。「知らない人はなかなかここまで入ってきにくいでしょうね」と若女将。確かに。