歌手・小山雄大さん「きんぴらごぼう」の思い出「女手一つで育てられ山ほど食べた」
正月にきんぴらとうま煮を詰めて母が上京
一番好きな食べ物は小さい頃からずっと「きんぴらごぼう」です。母親の料理ですが、おばあちゃんの味でもあるんです。
とくに年末年始は母親がたくさん作ってくれます。うちのきんぴらはごくシンプル。ごぼうとニンジンを細長く切ったものをゴマ油で炒めて、甘辛く味付けするだけ。子供で辛いのがダメだからタカの爪は入れないで、ゴマなんかもかけません。それをひたすら、それこそ山ほど食べていた記憶があります。
お正月はお節もあるけど、母親が作るうま煮が好きです。
東京と違って鶏肉ではなくて豚肉が入っていて、野菜類はレンコン、タケノコ、ナルト、ごぼう、サトイモ、シイタケ、コンニャクかな。
お正月以外だと、豚汁をよく作ってもらいました。朝は味噌汁よりも豚汁の方がテンションが上がるんですよ。豚肉、ニンジン、ごぼう、シラタキ、大根、それから北海道のタマネギ、ジャガイモが入って、最高ですよ。
今年のお正月、母親が東京に出てきた時は、きんぴらごぼうとうま煮を大きいタッパーに入れて持ってきてくれました。東京に居る間に豚汁も作ってくれて、毎日、うれしかったですね。
これからは一生懸命頑張って、ヒットしたら母親を東京に呼んで親孝行したい。それが僕の今の夢です。
(聞き手=浦上優)