六本木のド真ん中で19時開店・翌5時まで…ギラギラ看板の“深夜薬局”で見た金満と色欲
都内屈指の歓楽街・六本木。キャバクラやラウンジ、バーが立ち並ぶ盛り場の一角に、ひときわ目を引く「深夜薬局」がある。営業時間は午後7時~翌午前5時と、近隣の薬局が店じまいをする時間帯に開店することからネット上では「怪しい」とウワサされている。謎めいた店の正体を探るため、本紙記者は夜の六本木に向かった。
東京メトロの六本木駅5番出口から東京タワー方面に向かって歩くこと約4分。ディスカウントチェーン「ドン・キホーテ」の先を左折すると、目の前に見えるのが「六本木漢方薬局」だ。赤色のネオンで煌々と輝く外観からは、俗に言う“薬局らしさ”は到底感じ取れない。
「今日飲まなきゃいけないんだけど、二日酔いに効くクスリある?」
午後7時の開店と同時に来店したのは20代前半とおぼしき夜職の女性。仕事で鯨飲する日は出勤前に立ち寄るというリピーターだ。
「場所柄、お客さまはナイトワーカーの人をはじめ、この辺りで飲まれている方が中心です。飲み屋街である六本木にも深夜薬局があれば便利だと思ったのがきっかけで始め、近々二日酔いに効く薬をボトルキープ制で始める予定です。人の目に留まるよう、あえて“薬局らしくない薬局”のコンセプトで運営しています」(代表取締役会長・笠原翔さん)
2022年1月、コロナ禍で撤退したナイトクラブの跡地に開業。コンセプトに沿って、店内の床は大理石調にあしらわれ、壁に掛けられたモニターからはどこか懐かしいクラブミュージックが流れていた。