都知事選ポスター“掲示板ジャック問題” ピンクチラシから張り替えられたポスターは適切か?
「SNS時代にこういうことが起こってくる」「(掲示が)知事選を目的にしていないとすれば大きな問題だ」
自民党の田村憲久政調会長代行(59)は23日のフジテレビの番組で、東京都知事選(7月7日投開票)のポスター掲示板に候補者ではない女性が複数掲示されるなどの「ジャック問題」について言及。「法改正を含めて検討しないといけない」として、公職選挙法改正を含めた対応が必要との見方を示していたが、これは当然だ。ポスター掲示板に候補者以外の“ピンクチラシ”ばりの写真が並ぶ状況は、首都の首長選としてふさわしくないのは言うまでもない。
■警視庁は風営法違反の疑いでN国党にポスター撤去を警告
今回の都知事選の選挙ポスターを巡っては、掲示板に風俗店の広告ポスターを貼ったとして、警視庁が風営法違反の疑いで、政治団体「NHKから国民を守る党」(N国党)の立花孝志党首(56)にポスターを撤去するよう口頭で警告。これを受け、N国党は別のポスターに貼り直したという。
日刊ゲンダイ記者がその後、都内の選挙ポスター掲示板を確認しに向かうと、確かに張り替えられていたのだが、今後は「竹島は日本の領土」と書かれた竹島の写真や、「必ず取り戻す」との文字が添えられた、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの写真だった。
風俗店の広告ポスターは論外として、差し替えられたポスターも果たして都知事選にふさわしいと言えるのか。