ベストナインでまたも「不可解な1票」が続出…記者の無記名投票制度にも批判噴出
またも不可解投票である。
25日に発表されたベストナイン。セは、優勝した巨人の菅野智之(投手)、岡本和真(一塁手)、吉川尚輝(二塁)の3人が選出。パは、こちらも優勝したソフトバンクから、有原航平(投手)ら最多の6人が選ばれた。おおむね順当な結果になったものの、セの外野手部門で、今季25試合出場で打率.190のDeNAの井上絢登と、パの一塁手部門で今季7試合出場、打率.100だったオリックスの内藤鵬に1票が投じられたことが波紋を呼んでいる。
ネット上では、《投票したやつはダレだ!》《賞の価値を貶めるな》《記者投票やめてほしい。権利剥奪しろ》などと、批判の声が噴出したのも当然だろう。
ベストナイン投票は新聞、テレビなどでプロ野球担当として5年以上のキャリアがある記者が行う。いわゆる「プロ」が選んでいる。
22年には、セ・リーグ外野手部門で外野手としてはわずか7試合しか出場していない阪神の高山俊に1票が投じられた。元巨人の堀内恒夫氏は雑誌ベースボール・マガジンのコラムで「何を考えて投票したんだろうと、問い質してみたくなるのは、俺だけではないはずだよ」と憤るなど、球界内外から多数の批判が飛び交ったのは記憶に新しい。