岸田前首相は“再登板”に虎視眈々? 新議連立ち上げ、旧派閥落選組と頻繁会合の狙い
「政治とカネ」で退陣したのがよほど悔しかったのだろう。岸田文雄前首相がうごめき始めた。
22日、新しい議員連盟「資産運用立国議連」を立ち上げて会長になった。資産運用は首相時代に掲げた政策で、個人投資を促す「新NISA」や「iDeCo」の拡充策だ。設立総会の30人の顔ぶれには側近の木原誠二選対委員長などの旧岸田派に加えて、ソリの悪い茂木敏充前幹事長や、麻生派の鈴木俊一総務会長らが名を連ねた。また、「新しい資本主義」実行本部なんて組織の本部長にも座っている。
岸田前首相は派閥解消を打ち出したはずなのに、最近は旧岸田派の総選挙での落選組を中心に何度も会合を開いている。
こうした岸田前首相の動き。実は石破政権がコケたら首相再登板を考えての布石だ、と事情通が言う。
■“ポスト石破”不在が追い風に?
「今のところ“ポスト石破”は見当たりません。高市人気は安倍派の退潮とともに失速し、茂木も党内人気はゼロ。ポエム進次郎は経験不足。河野太郎はどこいったか分からない。党内に影響力があった麻生太郎は自分の派閥の維持で四苦八苦だし、菅さんは最近、とみに体調が悪い。となると岸田さんしかいないということになるのです」