変異株「KP.3」が猛威!要注意「感染爆発の夏」新型コロナ禍に逆戻りの兆し、発熱しないケースも
円安・物価高の影響で今年の夏は旅行やレジャーを控える傾向にあるようだが、家計だけじゃなく健康にも優しいかもしれない。暑さの厳しさが増した6月中旬ごろから、ジワジワと新型コロナの感染が拡大。7月に入って大流行の兆しを見せ始めている。「感染爆発の夏」にご用心だ。
◇ ◇ ◇
厚労省の集計によると、全国約5000の定点医療機関から今月1~7日に報告されたコロナ感染者数は3万9874人。1医療機関あたり全国平均8.07人で、最多は沖縄の29.92人。鹿児島(23.13人)、宮崎(19.74人)が続いた。九州・沖縄に集中しているが、全国的に感染者数は9週連続で増え続け、1カ月前の約2倍に急増している。
昨年同期より1医療機関あたりの感染者数は少ないものの、右肩上がりの傾向は同じ。昨年夏の感染拡大が9月初旬の全国平均20人をピークに収束へ向かったように、今年も9月まで感染拡大が続く恐れがある。
医療現場も警鐘を鳴らしている。東京都医師会の尾崎治夫会長は16日の定例会見で「(感染者数は)このペースでいくと1カ月後に3~4倍になる可能性がある」と指摘。札幌市の下水サーベイランスやモデルナ社の地域別流行データを踏まえ、「(昨年と比べて)今回の感染者数はもう少し増えるのではないか」と危機感をあらわにした。