60代男性とマチアプで出会い交際中。旅行に誘われ“隠れた性欲”に怯える40代女「気持ちが悪い」
40代後半、恋人は60代
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
40代後半になったばかりの美雪さん(仮名)は、60代の男性・トシオさん(仮名)と交際中。出会いはマッチングアプリで、半年ほど前だそうですが、相手からの熱心なアプローチが続き、つい最近になって交際を了承したとのこと。
「そもそも私はアプリでの出会いに疑心暗鬼だったので、ビビビっとくる人とも出会えなかったし、もう恋愛はいいかな〜って思っていたんですよ。
けれど、トシオさんはかなり熱心で、私がアプリを退会したあともずっとLINEもまめにくれていたし、デートのお誘いも何度お断りをしてもめげずに誘ってくれて…。
熱意がすごいなぁ〜と感心したこともあって、お付き合いをしたいと言われたときに、OKをしてみました」
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肉体関係を匂わせてきて
しかし、美雪さんはトシオさんとの交際で大きな誤算があったと一抹の後悔をしているそう。その理由とは…?
「肉体関係です。
相手は60代ですので、もうそういったことには関心が薄いのではないかと踏んで、それなら付き合ってもいいかなって程度だったのですが…。
どうやら彼はまだソッチのほうに興味があるみたいで、しつこくは誘われないけれども『泊まりでどこかに行かないか?』や『露天風呂付きの部屋に旅行に行って、ふたりでのんびり過ごそうよ』などと言ってくるのが、気になっています」
美雪さんが、トシオさんからデートの帰りにホテルに誘われた経験はゼロ。トシオさんはお酒を一切飲まないので、アルコールの勢いで泊まる流れには絶対にならないところが、美雪さんにとっては安心材料だったそうですが…。
夜の生活には興味なし
「もしも彼から体の関係を求められても、気持ち悪くて応じたくないんですよね。
私、過去に2回結婚をしていますけど、結婚をしていたときも夜の生活には興味がなくて、妻だから仕方なく相手の求めに応じていた程度なんですよ。
だからもうそういうのはナシで精神的なつながりのあるパートナーがいるなら、それはそれでいいかなっていう程度の話。ベタベタと肉体を重ねなくてはいけないのであれば、トシオさんとの交際は解消したいんです」
本当は本人に対して面と向かって尋ねたい美雪さん。
しかし、そこまで深い交際をしているわけでもなく、逆にはっきりと尋ねることによって「そうだ。肉体関係をもちたい」と言われてしまったら逃げ場がなくなりそうで、不安で言い出せないのだそうです。
恋人に“男性”を感じたことはない
「だからさりげなく、トシオさんの考えていることを探りたいですね。
60代ってまだ性欲あるんですね…。誤算でした。
正直なことを言うと、トシオさんに対して男性としての魅力は全く感じていないんですよ。見た目だって、言っては失礼だけど、ただの“おじいちゃん”って感じだし。まぁ60代は70代や80代と比べれば、“おじいちゃん”の部類としては、まだ若いのかな?
本人は自分のことを若く見えると思っているから、あえて否定はしませんけれど…、男性としてのかっこよさとか強さみたいなものは、トシオさんからは一切感じないのです」
◇ ◇ ◇
では、美雪さんの恋人であるトシオさんは、今のふたりの関係についてどう考えているのでしょうか。次回に続きます。
(並木まき/ライター・エディター)