本当にはた迷惑…岸田首相「視察」という名の選挙運動 「血税」私物化しせっせと総裁選対策

公開日: 更新日:

「国費」私物化の選挙運動だ。9月の自民党総裁選での再選を意識し、岸田首相が全国行脚に注力。6月21日に通常国会が実質閉会した後の「首相動静」を見ると、目立つのは都合4回もの散髪と、はた迷惑な地方視察ラッシュである。

■すでに11都道県を行脚

 6月29日の山梨を手始めに、7月1日は石川と富山、8日愛知と岐阜、19日長野、24日北海道、26日東京・町田市、31日愛知と三重、8月1日千葉・佐倉市──すでに延べ11都道県を訪れた。この間、外交スケジュールは目白押しで、7月10日から5日間の日程で米国とドイツを歴訪。帰国早々、16日から18日まで東京で太平洋・島サミットを開催と多忙な中、「視察」という名の選挙運動に精を出したのだ。

 訪問先のテーマも子育て支援やデジタル田園都市国家構想など自ら掲げる政策や、介護・半導体・治水・リニアと幅広い。ダムや工場を見て回ったり、子どもたちと戯れたりするたび、その様子を自身の公式SNSに投稿して情報発信。にわかに「聞く力」の復活をアピールしているが、耳の痛い話を聞くことには消極的だ。言い出しっぺの「政治刷新車座対話」は、ほったらかしたままである。

 車座対話は、派閥パーティーの裏金事件を踏まえた党改革に、地方の声を取り入れるのが狙い。これまで45都道府県で実施したが、岸田首相の出席は熊本、島根、山形3県にとどまる。3月の党大会で、岸田首相は「私自身や党幹部が全国に足を運ぶ」と宣言したが、ほとんど幹部に任せきりだ。

「総理は4月に初参加した熊本の集会で、いきなり出席した党員らに『国民の怒りは沸点に達している』と“面罵”された。風当たりの強さから厳しい意見が出る場を避けるようになったのでしょう。国会閉会後、全国行脚の最初の訪問先に山梨を選んだのはそのためです」(自民党関係者)

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    マイナ保険証の“ウソ”また発覚!保険証廃止後に「資格確認書」はプッシュ送付されない?

  2. 2

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  3. 3

    甲子園初戦全カード勝敗予想!吉田輝星の弟を擁する金足農、センバツVエース離脱の健大高崎は?

  4. 4

    大谷はシーズン終盤イライラ募りそう…左右両エース復帰もポストシーズンへ「不安データ」

  5. 5

    悪夢なら覚めてくれ…綾瀬はるかファンを襲った“衝撃”

  1. 6

    セ・リーグ本塁打王の大本命は誰?ヤクルト村上宗隆でも、巨人岡本和真でもない「第3の男」

  2. 7

    綾瀬はるか&ジェシー"11歳差熱愛報道"でくすぶる懸念…ファンの怒りが綾瀬のCMに向かう恐れも

  3. 8

    フワちゃん引退危機? やす子「とっても悲しい」投稿でファンも《フォロー外す》とドン引き

  4. 9

    フワちゃん機中の問題行動を暴露され大炎上! "次に消えるタレント"が…しぶとくサバイブのなぜ

  5. 10

    球審のジャッジも厳しい印象…いよいよ強まってきた大谷の「2年連続本塁打王」への風当たり