日本リレー侍の露呈した限界…バトンワークやコーナーワークでは埋まらない海外勢との走力差

公開日: 更新日:

【パリ五輪】陸上男子400mリレー決勝

 日本を代表するスプリンター達が涙を飲んだ。

 8日の予選で第1走者だったサニブラウン・ハキーム(25)を第2走に起用するなど、メンバーを変更。「ぶっつけ本番だった」(サニブラウン)ものの、前回の東京大会で失敗したバトンワークの乱れはなく、トップでアンカーの上山鉱輝(25)に。悲願の金メダル獲得に期待が高まる中、相次いで抜き去られ、37秒78のシーズンベストながら5位に終わった。

 3走の桐生祥秀(28)は敗因について「メダルを獲るなら、全員がハキーム君と勝負できるようにならないと。今は頼っている部分がある」と話したように、海外勢との走力の差が改めて浮き彫りになった。

 陸上に詳しいスポーツライターの高野祐太氏がこういった。

「サニブラウンが準決勝で自己新を出しても跳ね返されたように、100mの決勝進出ラインが急激に上がった。駆けっこの速い4人の走りを足し合わせたものというリレーの素朴な姿に立ち返るならば、今後は時間はかかっても個人の走力の底上げが欠かせない。100mならばサニブラウン以外にも10秒0台から9秒台に入る選手を揃える必要があります。新たなタレントの出現も求められます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    阿部詩まさかの敗因とは? 響き渡った慟哭…組み際の一瞬の隙、五輪連覇ならず2回戦敗退

  2. 2

    伊藤美誠がパリ五輪シングルス代表絶望で号泣…中国も恐れた「大魔王」はなぜ転落したのか

  3. 3

    賛否の大号泣・阿部詩を支える「今カレ」と「全てを知り尽くす元カレ」…ともに一二三とは“深い仲”

  4. 4

    女子バスケ選手と指揮官に深い溝… 連敗で予選敗退危機「ホーバスHC出戻り待望論」

  5. 5

    阿部詩は大号泣、斉藤立も憔悴…ニッポン柔道大苦戦を招いた「全柔連の罪」

  1. 6

    レスリング須崎優衣は“自爆”の初戦敗退で大号泣…終了間際に逆転許した「悪い癖」とは

  2. 7

    スポーツを歪める阿部詩の大号泣とメディアのお涙頂戴報道…「非常に残念な振る舞い」と識者バッサリ

  3. 8

    五輪選考めぐり石川佳純も「NO!」卓球協会は現役メダリストの反論をいつまでスルーするつもりか

  4. 9

    実父が語る石川佳純 好感度抜群の秘密「人間関係は上手ですよ。世渡り上手っていうのかな、その辺は私に似てますね」

  5. 10

    「控えめに言っても最悪」なパリ五輪選手村の食堂…露呈した国とアスリートの大きすぎる“格差”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    興南(沖縄)我喜屋優監督「野球しかしていない高校生の将来は誰が保証するのでしょうか」

  2. 2

    フワちゃん芸能界追放へ…やす子への暴言炎上は鎮火せず SNSの“NGフレーズ”が致命傷

  3. 3

    中丸雄一「まじっすか不倫」で謹慎!なぜ芸能人は“アパホテル”が好きなのか…密会で利用する4つの理由

  4. 4

    KAT-TUN中丸雄一“アパ不倫”の大きすぎる代償…路上ナンパした女子大生と密会、活動休止で全番組降板

  5. 5

    フワちゃん「やす子いじめ」で性格の悪さ露呈…“篠原ともえ級”キャラ変しか生き残る道なし?

  1. 6

    小嶋陽菜およそ16億円でアパレル事業を売却…連続赤字の柴咲コウに欠ける“商才”の圧倒的な差

  2. 7

    中丸雄一「恥の総合デパート」化でファン裏切り…謹慎方法は渡部建パターン、不倫現場は袴田吉彦型

  3. 8

    中丸雄一が妻・笹崎里菜さんを語らぬ「本当の理由」…旧ジャニタレとファンの“関係”は不変?

  4. 9

    健大高崎(群馬)青柳博文監督「野球部の年間予算が1億円? わはははは…」

  5. 10

    フワちゃん暴言→謝罪は何が問題だったのか? 大炎上の鎮火方法は1つだけ…識者が見解